日本とカナダのコミュ事情:情報発信はどんどんすべき!

文化・コミュニケーションの違い

カナダ現地で働いてみて感じた文化の違いに「カナダ人はよく喋る」があります。
よく喋る上に「プライベートなことも含めて同僚と共有する」「よく笑う」のが日常です。
日本でも、私が大阪に住んだ時は東京と比較して会話が賑やかだな!と感じていたのですが、それと同じくらい(?)カナダは全体的によく話す文化だと感じています。
特に職場にいるとなると、自分の家族のことやプライベートなことまで話すなんて・・・と遠慮しがちですが、カナダではお互いのことを色々情報交換し、とても良い人間関係が成り立っていると感じています。

自分のことを知ってもらうのは良いこと、どんどん発信すべき!
上記2つの例とは少しシチュエーションが異なりますが、カナダに来てからショックを受けたこと(?)の一つなので紹介します。それは自分のこと、そして思ったことをどんどん話すこと。カナダ人は、とにかくしゃべります(笑)
日本では「職場・学校では無駄話をしない」「自分のことばっかり話すとウザい・ナルシスト」などと言うイメージで(?)育ってきましたが、カナダでは自分のことを話さないとどんどん会話から取り残されてしまうだけでなく、仕事上で意見や考えを言わないと会議にいる「価値がない」と見なされてしまいます。もちろんTPOは大事ですが、カナダでは自分からどんどん会話ををするのも大事な仕事のうち、それどころかマナーなのか?と思うくらいです。

英語でまず最初に習う会話文が「How are you?」ですよね。日本では「Good, and you?」と返すのが定型文ですが、実際の会話ではGoodだけでなくOkや badも出てきて、返答は正直で様々です。その後「今日は子供たちの学校イベント準備で大変でね」とか「今日の会議がとてもうまくいって嬉しかったの」とか「来週から〇〇に旅行に行くが楽しみなの」など感情こもった内容が始まり、会話が続きます。

驚くことにこう言った会話が、職場の会議の最初の5分(時にはそれより長い)程は続きます。仕事に関係ないのですが、相手の状況や様子を知るために情報交換をします。
もう一つの例ですが、カナダでオフィスに就社し初めて同僚たちに会った日のこと。チームのみんなに挨拶をしてさっと自分の席に座って仕事を始めたら「なんで席に座ってるの?」と言われたのを覚えています。業務をこなすことも大事なことですが、特に初めて会った日だったので一緒に働く同僚と会話をして働きやすい環境を作る、そしてお互いを知ると言うことがどれだけ重要視されているかを認識させられました。

最初は、自分のことを話すなんて苦手だし冗談も言えないし・・・と躊躇の連続でしたが少しずつ慣れてきた今はこの文化の良さを感じています。
何か悩んでることがあったり、体調が辛いことは誰にでもありますよね。また家族やプライベートなことでどうしても早退・遅刻が必要なのも誰にでも起こりうることです。嬉しいことも辛いことも、上司・部下関係なくフラットに話しやすい環境のおかげで、仕事上で助け合ったり、同僚をケアする言葉をかけあっています。何かあった時にも、ちゃんと事情がコミュニケーションされているので、周りから本人が責められることはありません。こういった助け合いを通してチームの結束力が高まっているように感じます。
これは、みんな自分から情報発信しないとできないこと。

私の経験ですが、日本であれば「お疲れ様です」「仕事はどうですか?」と仕事の状況を話すことはあっても、すぐに会議の議題に戻ります。プライベートな話、趣味などとなると仕事以外の飲み会の場に持ち込みになるでしょうか。
仕事に一生懸命な文化なので、仕事以外の話をすることに罪悪感が沸いてしまいそうですが、最終的に毎日の会話でお互いを知ることで人間関係が向上したり仕事の助け合いにつながるとすれば、「自分のことをどんどん発信する」カナダの文化を是非取り入れて欲しいところです!

*先日7歳の姪っ子が、小学生女子YouTuberの動画を見ていたのですが。。。「こう言う行動ってうざいよね」と言うタイトルで「やたら質問してくる人」とか「自慢する人」などと例を挙げていたのを見て衝撃を受けました。もちろん、私は同じ意見でないことを姪っ子に伝えたのですが、こういったYoutube動画に影響を受けることは避けられないと思います。自分を抑え込んでしまわず、自由に発言できる大人になってほしいと願うばかりです。

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