カナダ移住へのステップ(2);Express EntryとCRS

カナダ永住に向けて

カナダへの移住方法として一番メジャーな方法がExpress Entryと呼ばれる、いわゆる「抽選」があります。
移民に優しい国とは言え、移民受け入れはカナダの今後の経済発展のための戦略でもあるので単純に誰でも良いという訳ではなく、カナダの発展に貢献しそうな人へ優先的に永住権を提供しています。とてもよく考えられていて戦略的!

永住権のベースとなるCRSスコア
抽選と言っても、どのくらいの確率で永住権獲得に入れるのか気になりますよね?
カナダでは、国に対する貢献度を計る指標として応募者の条件を完全にスコア化し、点数の高い順に抽選を行います。このスコアはCRSスコア(Comprehensive Ranking Score)と呼ばれ、以下の条件を元に計算されます。
 ー年齢
 ースキル
 ー言語能力(英語及びまたはフランス語)
 ー職歴
 ーその他(カナダ在住の家族、カナダ人との結婚など)

CRSは最大1200点取得できるのですが、実際には600-1200点の人はProvincial Nominee Program (PNP)による候補者(少し別枠)なので、通常の抽選を目指している人は大体300点-600点の間にいることになります。

永住権の抽選:Express Entryの応募資格
Express Entryへの応募する場合、自分のCRSスコアを計算し提示しなくてはいけないのですが、それに加えて
以下3つ応募枠(Stream)のどれかの条件に当てはまる必要があります。
というのは、抽選回によって、例えば「CECの応募枠の中でCRSスコア上位5000人」など一定のターゲットに絞って抽選することがあるからです。
 (1)Canadian Experience Class (CEC):
  カナダで1年以上の職歴+言語能力
 (2)Federal Skilled Worker (FSW):
  年齢+学歴(高卒以上)+ジョブオファーの有無+職歴1年以上(NOC指定カテゴリ内)+言語能力+家族の6つの組み合わせを見て、さらにこの中で67点以上であること
 (3)Federal Skilled Trades (FST):
  言語能力+ 過去5年内に指定職種の職歴が2年以上+指定職種でジョブオファーあり又はカナダによる職種認定書を持っていること(免許など)

それぞれ条件によって点数が何点になるか複雑なので、CRSスコアカリキュレーターで質問に回答してみることをお勧めします!と言うのも、点数加算される条件がいくつかあり、
例えば「学歴」「職歴」と言っても「カナダでの学歴・職歴があるか」で点数が跳ね上がったり、
英語の試験(IELTS)も全部7.0以上だと点数が上がったりします。

(参考)カナダ政府によるCRSスコアシミュレーター
https://www.cic.gc.ca/english/immigrate/skilled/crs-tool.asp

私の場合、シミュレーションの結果、カナダ渡航前の時点で(2)のFederal Skilled Workerに応募できることがわかりました。
ただし、CRSは354点
果たしてこの点数が永住権取得に現実的か、過去の抽選結果を参考にしてみることにしました。
以下2020年の抽選結果です。
各回、異なる応募枠を対象に抽選が行われ(General/PNP/CEC/FSTなど)「CRS Cut-off」の欄が、抽選に入るのに必要だった点数です。
私の場合はFSW、又はGeneral (枠関係なし)を参考にします。

その結果、なんと2020年はFSWの抽選はなく、Generalの回をみても一番低い時のカットオフが469点!!!
354点では到底抽選には入れそうにないことがわかります。。。(o´_`o)ハァ・・・
永住権の競争率は高く、スコアがもっと高くないと永住権に手は届きません。
*2020年にFSWの抽選がなかったのは、FSW応募者は多くがカナダ外在住者で、コロナ禍では渡航が難しい状況にあったからとのことでした。

EE draw 2020
2020年のExpress Entryによる抽選結果

さて、カナダに移住はしたいけれど、永住権が手に入らないとカナダで就業できないし、
でもカナダで就業しないとCRSスコアも上げられない
(*´Д`)=з
もどかしい状況になりました。
エクスプレスエントリーに応募できるからと言って、永住権が確約されるわけではなく。。
せっかく本気になったカナダ移住計画、考えた結果次に打った手を紹介します。

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