2回目のカナダ渡航記念日までカウントダウン、あっという間の2年だったなと思っていた頃、ショッキングなニュースで始まった2023年。
2022年末まで契約社員として働いていたのですが、1月の就業ビザ失効に合わせて少し休憩・無職の道を選ぶことに。
年末は引き継ぎと最後の仕事収めでかなり忙しくしていたので、ゆっくりできる時間をとても幸せに感じています!
コロナ禍でカナダに渡航してから渡航規制などもあってまだ一度も日本に帰国していなかったし、無職になった今こそゆっくり日本に帰れる〜♪ということで帰国日の予定を考え始めていたところでした。
仕事していたら1-2週間しか休みを取れないことが多いですが、せっかくの機会なので1ヵ月まるまる日本に帰国/旅行したい!
そしてせっかく1ヵ月すっぽりアパート不在にするならば、高い家賃の元を少しでも取ろうと、誰かにアパートの又貸しをできないかと考えたのです。
カナダの家賃はとっても高く、私は今住んでいるアパート(コンドミニアム)の家賃に2000ドル+高熱費を払っています。これでもコロナ禍に渡航したので、コンドミニアムとしては格安価格なのです。立地もトロント市内、交通の便もとてもいいので借りたい人を見つけるのは難しくないはず!少しでも家賃の足しになるならありがたいです。。。
ということで早速アパートのオーナーに許可をとるために久しぶりに連絡を取りました。
そして戻ってきた返事はNO。私の住んでいるコンドミニアムはセキュリティがしっかりしていて、住人登録している人以外が一時入居するのはオーナーとしても建物のルールとしても不可とのこと。
セキュリティが理由なら理解できるし、残念だけど仕方ないな・・・と思っていたところ、さらにオーナーから追加連絡が。
「いつまでアパートに住む予定か連絡してほしい。自宅(オーナーの家)をリノベーションする必要があるので、そのアパートに引っ越さないといけないかもしれない」
ん?つまり私に退去してってこと!?
まさか、この1通の連絡からオーナーとのバトルが始まることになるとは予想もしませんでした・・・
と言うのも、オーナーが退去してほしいという理由がリノベーションであるとは全く信じていません。
私の家賃についてはこれまでもオーナーとの接点がある度に「家賃、足りないんだよね。ローンのことも考えるとあと300ドルは欲しいんだよね」と初年度からチクリチクリと言われていたのです。
さらに追い討ちをかけるように、激安だったカナダ国内の住宅ローンの手数料が2022年末頃から一気に値上げとなった影響で住宅購入する人が減り、賃貸需要が増え、賃貸相場が一気に高騰。。。本来カナダでは築5年以上の建物であれば州で定められた規定内でしか家賃値上げができません。オンタリオ州では今年2.5%と決められていますが、規定以上に高い家賃を取れないかとオーナーが企んでいるのです。
私の例で言うと、2000ドルの家賃が3年目を迎えた月から2050ドルになる計算ですが、賃貸相場が高騰した今、2700-2800ドルで貸し出せる状況なのです。
それはオーナーも家賃制限のある私を追い出して、新たに入居者を探したい気持ちもわかります。
が、私にとって今の時期に引っ越すのは最も避けたいことでもあります!
家賃相場が高騰から、次の物件は同じ条件、いや広さや立地条件を下げても家賃が数万円上がるだけでなく、今の私は「無職」なので、入居させてくれる物件を探すだけでも至難の業です。。日本だと担保人がいれば無職でも入居できることが多いですが、カナダはあくまでも本人の収入が評価されます。
今このアパートを追い出されたら、カナダの真冬の中、ワンコと共にホームレスになってしまうかもしれません(!?)
動転しながら数日を過ごし、この状況をなんとかせねばとカナダにおける賃貸に関する法律について友人に聞いたり、リサーチを始めました。
すると「オーナーは家賃値上げ目的に入居者を退去させることはできない」また、「万が一、入居者を異なる理由で退去させた後、値上げした家賃でアパートを貸し出したことがわかった場合、違法と見られ罰金が課せられる」ことがわかりました。こう言ったトラブルは珍しいことではなさそうです。過去のケースでも、違法な値上げのために住居人を追い出したことが発覚した事例で、罰金だけでなく、オーナーが元住居人の家賃の差額を1年分保証したケースもあったよう。
私の場合、オーナーは建前上「自宅(一軒家)のリノベーションが必要だからアパートに引っ越す必要がある」と言っていたものの、本音は家賃をあげたいために私を退去させようとしているのは明らかです!過去にオーナーから法外であるにも関わらず「もっと家賃をあげたい」と言われたり、直接交渉してきたメールも証拠として持っています。
必要となればこの証拠を使えるし、さらにカナダの法律では入居者の権限が強く保護されているので、実は退去命令を出されても入居者は「拒否」することができ、退去理由の妥当性の審議を依頼することができます。(Landlord Tenant Boardと呼ばれる委員会にて決断が下される)
他にも同様のケースは色々あるし、まだ戦いながら何ヵ月か、冬が終わるまではこのアパートに住んでいられそうだとホッとしつつ、
オーナーから1週間後に正式に退去命令書類が送られてきたので、「退去命令拒否」する旨を伝えました。
返信の内容から、メールの口調は丁寧ですが私を退去させたい意図はとても強く伝わってきます。とは言え私も簡単には引き下がれません。
これからまだまだ長い交渉となりそうです。。。
そもそも家賃目当てに入居者を追い出すとか理不尽すぎるし、日本じゃそんな事例聞いたことないのに!とカナダの住宅事情の異常さと理不尽さに若干苛立ちを感じます( ;`〓´)ノヤッテラレン!!
今後の状況をまた追って掲載します!
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