今年の1月にポスグラビザ(PGWP)が失効したために契約社員として働いていた会社を退職、
その後3/17にポスグラ延長のアナウンスがあり、18ヶ月間延長ビザの申し込みが4/6から可能になるとのことでした。
一足遅れましたが、私も1週間後にやっとポスグラビザ延長申請を提出し、就活をボチボチ開始しています。
(※個人的なオンラインリサーチで)去年時点では、ポスグラビザを申請した日から18ヶ月間がビザの期間だったようなのですが、今年に入ってからはポスグラビザが承認になった日から数えて18ヶ月間のビザが発行されるとのこと。申請〜承認期間は18ヶ月間に追加する形でカナダに滞在し、仕事もできるのでとても助かります。
ただし、現時点で、ポスグラビザの承認期間は159日(?)との噂も・・・(オンライン申請)。オンラインの方が早いと思いきや、郵便申請だと60日で承認が降りるようなので、郵便で提出すればよかった〜(*_*;) とちょっと後悔しています。
と言うのは、承認されてやっと手に入るポスグラビザの原本がないといくつか不便な点も出てくるから。例えば、OHIP(オンタリオ州健康保険)はビザ原本が必要ですし、SIN番号(Social Insurance Number)も有効にできません。ポスグラビザ、早く承認され過ぎてももったいないけど、遅く承認され過ぎても困る、複雑な思いです。
さて、カナダで就労ができることになったので、気を引き締めて就活を開始しました!
◉カナダの就活事情
◉カナダ就職の壁
◉日本と違う、多様性の捉え方
カナダで働けることになった!ヽ(*≧∇≦*)ノと浮かれて手当たり次第に仕事を探したいところではありますが、今回の就職は少し慎重に構えています。それは
①永住権のエクスプレスエントリーに応募している手前、プロフィール情報に間違いがないようにしないといけないから。
②同職種でカナダ就業歴を積むとCRSスコアが上がるから。
私の場合、プロフィール上で「過去10年間の(カナダに限らず)マーケテイング歴が3年間以上」あり、「カナダでのマーケティング歴が1年」あると申請していること、また最初のポスグラで1年間マーケティング職をしていました。永住権に近づきたいと考えると、マーケティングでの専門性を保ち、CRSのハイスコアを狙うために同職種で2年、3年と伸ばすことが近道となります。
そのため、今回は「マーケティング」職での就活することにしています。
カナダの就活事情
日本の就活といえば、新卒や第二新卒などの場合は就職フェアなどで色々な会社の就職活動をまとめてすることができますよね。中途の転職活動も、就活のエキスパートで業界に詳しく、会社との仲介をしてくれるリクルーターがいるのでサポートをもらっていました。
同様にカナダでもリクルーターが転職サポートをしてくれるのかと思っていたのですが・・・就活事情は少し違うようです(; ゚ ロ゚)!!
一般的に就活は自分の力で求人をリサーチして、履歴書を申し込むのが王道とのこと。新卒も中共関係ありません。
中途採用である程度経験がある場合は、ネットワーク経由(知り合いの紹介など)で就職する道もあるようです。
※学生向けには一部サマーインターンやエントリーレベル職の募集もあります
私の場合、紹介のツテとなる知人がいないので、今回は自力での応募となります。
これまで経験のある業界の会社をリスト化して自社サイトに求人情報があるかを見つつ、業界外にも網を広げるためLinkedInを使ったり、カナダ政府が運営しているJob matchingサイトからも検索。トロントは(北米では)大きな都市で景気も悪いわけではないので、現状求人は割と安定的に出ている方だと思いますが、一方で・・・就職への壁が高いことに衝撃を受けます(;´゚д)ポカーン
カナダ就職の壁
まずは競争率。
今回改めて使い始めたLinkedIn。プレミアムメンバーに登録(初月無料)すると、求人情報に対して何人の応募があるか、どういったプロフィールの人が応募しているかを見ることができるのですが・・・名の知れた会社となってくると応募者が200人を超えてくることはザラ、更に言うと応募者の70%が大学院卒やMBA持ちと言う、恐ろしい競争率の中で就活しているという言うことを知ってしまいました。
元々カナダの教育レベルが高いこともあるのだと思いますが、移民政策も優秀な人(学歴や言語レベルなど)に有利になっているので、自然と就活する人たちの学歴レベルが上がるのでしょうか。。。確かに、友人の中にも最近MBAに通い始めたという人もチラホラいます。学びは生涯続けるものと言いますが、カナダで「教育」はとても大事な要素のようです。
永住権の有無は重要。
いくつか応募した求人の中で、返信をいただいた会社もあり人事の方と話をしたのですが、カナダ市民または永住権を持っていない場合は正社員登用はしていないとのこと。私の場合はポスグラ(オープンワークパーミット)なので、この場合には正社員ではなく契約社員としてしか雇わないのだそうです。そして万が一何年か働いたとしても、会社のポリシーとして移民への永住権スポンサーはしていないとはっきり言われました。正社員職でジョブオファーをもらうと、これまたCRSスコアに非常に有利になり、またPNP(Provincial Nominee Program)のジョブオファー枠でも応募が可能になるので正社員になることを狙っていたのですが、、、
永住権がないと正社員になれない、正社員にならないとCRSスコアが上がらない・・・という鶏が先か卵が先かという状況です。
契約社員でも上記に記載したようにカナダでの就業歴が上がる程(5年まで)点数の伸びるので悪いわけではないのですが、少しでも近道したいという思惑は叶いそうにありません。
日本と違う、多様性の捉え方
就職への壁は厚そうですが、ユニークなカナダの就活事情を一つ紹介します。それは「多様性」をいかに積極的に取り入れていること。
求人応募する際、大体どの会社の場合も最後に簡単なアンケートがあり「性別(出生時と現在のアイデンティティ)」「人種」「障害があるかどうか」を記入する欄があります。プライバシーが気になる場合は、無回答とすることも可能です。
なぜこう言った情報を聞くかというと、会社のダイバーシティを上げようとしているから。
前職の会社でも、カナダ全体の人口の多様性(男女比、人種比率、LGBT、障害者比率など)をそのまま会社の多様性に反映しようと取り組んでいました。更にいうと、会社全体の人数に当てはめるだけでなく、役職有無別で多様性を取り入れようとしているのがすごいのです。例えば中間管理職、役職の従業員それぞれの階級で男女比を50:50にすることは当たり前ですが、異なる人種の人を採用するなど。
他の友人に聞いたところでは、人事の選考時には応募者の顔写真はあえて見ないようにしているとのこと。なぜかというと、見た目(人種や性別など)によるバイアスをなくすため。純粋に募集条件やスキルに合致する候補者を採用するのが最優先であって、肌の色や年齢、性別による差別を徹底的に排除しようとしていることからこその取り組みです。
基本的にカナダではレジュメやカバーレターに顔写真を貼りませんし、日本の履歴書項目にある「年齢」「婚姻状況」「子供の有無」も記載しません。候補者の背景情報を「多様性を取り入れるため」に使うカナダと、選考で落とすために使う日本。多様性の考え方が大きく違います。(※最近、日本で育児休暇から復帰しようとしていた友人が、子持ちであることから(表面ではそう言いませんが)リストラターゲットになり強制的に退職させられたと聞いて、日本はまだそんなことやってるの!?と憤慨していたところでした(#`皿´)<怒
カナダでは、多様性があることで異なる視点や意見を取り入れ、良い仕事や成果が出せるとみんな口を揃えて言います。
こういった考え方があるからこそ、差別なくお互いを受け入れ、お互いに優しい社会を実現できているのだと思います。
もちろんトロントはカナダの中でも多様性が突出して進んでいる地域。田舎の方はまだ白人主義的な考えや、差別もあるとチラホラ聞いたりしますが、移民制作も後押ししてカナダ全体の多様性に対する考えが進んでいることに間違いはありません。
さてこれから。
以前、就活に成功した人の記事によると、80件以上の求人に応募して良い職に就けたとのこと。。。100件くらいは応募する覚悟でいないといけないのかも知れません。
正直この競争率の中で本当に就職先が見つかるか不安ばかりですが、単純に日本人(移民)だからと言うことが理由で選考を落とされることがないのは安心です。逆に日本人としての視点や経験を、ダイバーシティ・強みと見てくれる雇用先とご縁があることを祈って就活を続けたいと思います。
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