犬の輸出・カナダ渡航に必要な手続きと書類

ワンコ関連
blue gazing at airplane

海外旅行はたくさんしたことがありますが、犬を連れての渡航は初めてです。

空港で何度かケージに入ったワンコを見たことがありますが、自分がワンコを連れて渡航することになるとは思いませんでした。
ワクチンは、海外に渡航するための証明書は、そして飛行機にちゃんと乗せられるのか・・・?
犬を連れてカナダ渡航するにあたり、情報を集めている方向けに役に立てばと思い、いくつかポイントを紹介します!

犬の海外輸出入になりますが、、まずは日本からペットを輸出する際の規則と、カナダへ輸入する際の規則があり、両方の規制を守る必要があります。
例えばカナダへのペット輸入時には「マイクロチップは必須でない」とされていても、日本から輸出する際に「マイクロチップ必須」となっていた場合、当然マイクロチップを挿入していないと輸出時の検疫を通ることができません。
以下に①カナダ輸入時に必要だった資料、②日本輸出時に必要だった資料やプロセスを紹介します。

①カナダ輸入において必要な資料
カナダ側のペット輸入規制については以下のサイトに情報がまとまっています。
基本的に日本からペットとして犬を輸入する場合に必要な証明書は一つ、「狂犬病予防注射証明書」です。
この証明書には以下の情報を記載している必要があります。

 - 英語またはフランス語で記載されていること(be written in English or French
 - 獣医免許を持って診療している獣医によって発行、署名されていること(be issued and signed by a licensed  veterinarian)
 - ペットの情報を記載すること(年齢、犬種、性別、色/模様など、体重、マイクロチップ(挿入している場合のみ))(identify the animal (age, breed, sex, colour/markings, weight, and microchip/tattoo number if applicable))
 - 狂犬病予防注射を受けていることが(state that the animal is vaccinated against rabies)
 - 狂犬病予防注射を受けた日付(indicate the date of vaccination)
 - 狂犬病予防注射のトレード名とシリアルナンバー(indicate the trade name and the serial number of the licensed vaccine)
 - 狂犬病予防注射の有効期限(記載がない場合、1年とみなされる)specify the duration of immunity (otherwise, it will be considered valid for 1 year from the date of vaccination)
 - 獣医の署名及び署名日(have the name and signature of the licensed veterinarian that issued the certificate and the date it was signed)

一例として私がブルーを輸入する際に、かかりつけ獣医さんに記載をお願いした証明書を添付します。
EUだと血清検査の証明も必要なようですが、カナダの場合は予防注射を受けたという証明でOKでした。
(*2021年からのアップデートとして「マイクロチップを挿入している場合は、マイクロチップ番号(必須でない)」と記載があるので、マイクロチップを入れている方は証明書に追加することをお勧めします)


②日本輸出に必要な資料
日本からペットを輸出する際の手順は、もう少し複雑です。
犬を初めて輸出するに当たって、動物の管理は農林水産省の管理下であることを初めて知りました。。。
以下、輸出に伴い登録が必要なNACCSシステムへのリンクです。
万が一変更が必要な場合は、後から担当の方からメールをいただいて修正できるのでご安心を。

犬、猫を輸出するには:
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.html

NACCS(動物検疫関連業務)システムについて:
https://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/system/49.html

 - フライトを予約すること*
 - NACCSシステムに登録すること
– 検疫予約をすること(NACCSと同時に予約)

こちらも一例としてブルーを輸出した時のNACCSシステム記入例を掲載します。
(この後何度か担当者の方とやりとりがあり変更した記憶があるので、あくまで例として参考にしてください!)


*フライト予約にあたり:
NACCSへの登録の際はフライト情報が必要となるので、先にフライトを取る必要があるのですが、一つ注意点が。
それは、フライトを取る前に航空会社にペット同乗が可能か問い合わせする、ということです。
10kg以下と10kg以上で手荷物として持ち込みできるか、または預け入れ荷物になるか変わりますが、当時10kg以上だったブルーのケースでは乗客荷物と一緒に貨物室に預けられることになるので、ペットが入るスペースを確保する必要がありました。
私の渡航時はコロナ禍でもあったからか、Air Canadaのペット同乗条件として「ローシーズンであること」「1便に1頭のみ」となっていて、ブルーを乗せるために何度かフライトを変更しなくてはいけませんでした。。(おまけにフライトがキャンセルになることもあり、私の場合は変更可能なフライトにしておいたのが役に立ちました)

さて①②の登録や資料が揃えば、事前の準備は完了です。あとは
– フライト当日にちゃんと検疫を受けること、
– ワンコがフライト中快適に過ごせるように準備すること、
– また渡航先の空港で大事なのは「生きた動物を輸入します」とちゃんと税関にて申請をすること
最近は税関申請も全て自動化(到着した際に空港の画面でチェックする、またはアプリで申請する)されているので、項目をしっかり読まずうっかりしてしまったのですが、申請の中には「生きた動物を輸入するか?」のチェックボックスをYesで記載すること。そして実際申請時に検疫証明などを求められる可能性もあるので資料は手元に持っておくことをお勧めします。

実際の搭乗についてはまた別途記載します!ブルーと無事にカナダ渡航できますように。

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